第2章 01
「俺、好きな人が出来たッスわ」
「え!?、どないしたん!?財前、お前とうとうおかしなったか...」
「謙也さん、ウザい」
「ヒドっ!」
「でもな、あの財前に好きな人、か...」
「なんスカ部長。そんな珍しいッスか」
「おん。珍しいで。」
「で?」
「で?て...、なんスカ謙也さん」
「せやから、その好きな人て、誰?」
「先輩らのクラスの、ミカサ北条さん...ッスわ」
「え...。」
「残念やな。」
「知らんのか?ミカサて...『だいのテニス部嫌い』...なんやで...」
*Lovemachine*
「ほんまですか?」
「おん。ほんまや」
ミカサ先輩、テニス部嫌いなんや...。
「ふっ、丁度ええわ」
「何がやねん、財前」
「謙也さん、うっさい」
「え!?なんでやねん!」
「で、何が丁度ええの?」
「部長らは知らんでええわ」
『余計にミカサ先輩をおとしたくなるやん』
(なぁ、財前。気になるやん。教えてぇな)
(死んでも謙也さんには教えない)
(財前、俺は?)
(部長は...、まあ、そのうちに)
(俺だけ!? もお、ええわ...)
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