第9章 誕生日 11/11ver.《宮地清志》
夢主side
「ねぇ、これで何回目?」
「覚えてねー」
「だよね」
清志の18歳の誕生日、今年も変わらず私の家でささやかなお祝いをしてあげた。
清志の好きなカキフライを胸焼けするんじゃないかってくらい作ってあげて、誕生日ケーキも用意してあげて。
毎年こうやって祝ってあげてるんだけど、今年で何回目なんだろう?
最早、最初がいつだったかすら覚えていない。
我ながら良い幼馴染だと思う。
「で、お前は何年連続プレゼントをポッ○ーで済ますつもりなの?」
「今年はフラ○だよ?」
「ポッ○ーもフラ○も変わんねーよ、バカ」
「フラ○の方が高いのに……」
恨めしそうに向かい側に座っている清志を睨むと、負けじと清志も睨み返してきた。
「だって、もうレパートリーが無いんだもーん。バスケ用品もアイドルグッズも、もうあげたやつばっかじゃん」
「だからってお前3年連続ポッ○ーは無ェだろ!」
「フラ○だってば!それに去年はプリッ○だし!!」
「問題はソコじゃねーんだよ!!」
ギャイギャイと騒ぎ立てる清志に、もう一度「だって〜」と言い訳を続ける。