第3章 誕生日 10/9ver.《紫原敦》
_______After that
「うわぁ〜。体ベタベタだ〜」
「部屋の中もすごい甘い匂いするね」
ケーキをぶちまけたままの身体と床で行為に及んでいた私たちは悲惨なことになっていた。
「あらら〜、ジャージにまでちょっと付いちゃってる」
「あっ君がジャージ着たまま、あ、あんなことするからっ!!」
私はついさっきのことを思い出して赤面してしまう。
「まゆちん、顔真っ赤だよ〜?可愛い〜」
「もうっ!!ほら、早くシャワー浴びに行こ?ジャージも洗濯しなきゃいけないし」
「うん、そうだね〜。早くお風呂入って、もう一回シないと〜」
「えっ!?」
「当たり前でしょ〜?まゆちん、たくさん祝ってくれたから、そのお返し〜」
「そ、それはまた私の誕生日のときで良いよ?」
「ううん、今日シてあげる〜」
「ちょっ、あっ、あっ君!?」
あっ君は軽々と私を抱き抱え浴室に向かった。
「まゆちんのおかげで最高の誕生日になったよ。ありがと〜」
そうふにゃりと笑われてしまっては、何の反論もできなくなる。
たまにはこんなケーキの食べ方もアリかな……なんて。
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