第7章 再開
そして私にも、重大な判断が下された。
広間に呼ばれた私は近藤さん、土方さん、平助の3人と顔を見合わせていた。
土方「お前を組長の座から降ろし、11番組も解散させる事に決定した。」
え…
今…何と…?
実は禁門の変で私が気を失っていた時、平助はある命を受けていた
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土方「平助、千月の今後はどうするべきだと思う?」
平助「あんまり無理をさせても千月が辛いだけだし、前線から外した方がいいと思う。」
山南「私も同じ考えですが、正直桜時くんは認めないでしょう。彼女は未来に帰るために必死になっています。情報集めに最適なこの状態を簡単に辞めるとは言わないでしょう。」
土方「だろうな。これ以上無理をさせても足手まといになるだけだ。だからと言ってあいつの意思を全て尊重しねぇ訳にもいかねぇ。」
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土方「その時出された結論だが、次体調を崩したら組長の座から降ろす。そう決まったんだが、先日お前は山南さんに首を掴まれ酷く過呼吸になってたな。これでお前はもう組長じゃねぇ。」
千月「あれは首を絞められた直後で気道を確保するのに時間がかかっただけです。普通でしょう?」
土方「なら池田屋と禁門の時のあれはどう説明するんだ。」
千月「それはまだ言えません。しかし、戦ったから体調を崩した訳ではありません。」
治癒を使わなければ発作が起こることもない。
軽い咳が出る程度で治るんだ。
私はまだ前線に立っていられる。
土方「お前、また言わねえつもりか。いい加減にしろよ。毎回毎回『今は言わない』それだけで。俺たちが納得しているとでも思っているのか?」
それでも言えない。
本当の事を話しては余計前線から外されるではないか。
千月「頼む。せめて颯太と合流するまでは戦わせてくれ。私は絶対に颯太を…」
守らなければならないんだ。