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薄桜鬼 群青桜

第3章 左腕


そして私は平助と共に初の巡察に出ていた。

平助「そういえば、颯太ってどんな奴だったんだ?そんなに俺に似てるのか?」

千月「夜真木 颯太は私の幼馴染であり、補佐もしてくれていた。あいつは私のこといつも気にかけてくれて優しくて、矛先は私と同じ方向に向いていた。」

颯太…あんな無邪気で無鉄砲でいつも軽快な声で励ましてくれていた。
今何処で何をしているんだろうか。

平助「良い奴なんだな。」

千月「平助とは瓜二つ。顔だけではないんだ。声色も口調も同じ。違うところと言えば髪型ぐらいだが。それ故平助のことは颯太なのではないかと思ってしまう。違うというのに。」

平助「そうなのか。千月、俺はその颯太って奴の代わりにはなれねえけど、俺なりにお前に信用してもらえる様に頑張るからさ、色々よろしく頼むぜ!」

千月「ありがとう。」

なんだかそのやりとりだけで信用してしまいそうだった。。
平助の前だと颯太と同じような口調に戻ってしまう。やっぱり姿が似ているからだろうが。

平助「あ、総司だ。おーい、総司ー!」

沖田「あ、平助。…とそういえばこの子も居たんだっけ今日は。」

千月「沖田さんお疲れ様です。まさか屯所以外の場所で会うとは…」

平助「お、おい二人とも、怖えよ。」

平助「総司、悪いけどさ、俺ちょっと屯所に戻って確認したいことがあるんだ。八番隊も一緒に連れてくからさ、千月のこと頼んでもいいか?」

沖田と回るのか。
正直どうなるかわからんのだが。

沖田「別にいいけど、この子、足引っ張らないよね?」

千月「沖田さんには頼らないから何も迷惑はかからないと思います。それに、邪魔だと感じたら斬ればいいでしょう?もっとも、斬られる気はありませんけど。」

平助「ま、とにかくよろしく頼むよ。じゃあな。」

そう言って屯所へと戻っていった。
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