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道化師恐怖症。

第18章 アンバランスな笑顔




ウキウキしながら待ってると
ブン太が帰ってきた

…?
なんか、怒ってる?、


「ブン太ぁ?」

「わり、エリナ。
失敗しちまった」

「…え?」

「赤也に邪魔された。
もうちょっとだったのに」


は?

何言ってるの?


赤也に、邪魔…?
え、なんで
なんで赤也が邪魔をするの?

手伝いに行ったんでしょ
2人で、アイツを襲いに…



バタバタバタバタ!!

走る音?誰…


「遅くなってすんません!」


あ、赤也

…っ!???


なに、してるの
なんで、なんで、なんで!!!

如月を
お姫様抱っこしてるのよ!!!



「赤也!?
どうしたんだい?」

「部室で蒼先輩が
倒れてたんで保健室に
連れて行ってきます!」

「そうか…すぐ戻るんだよ」

「はい!!」


…いま、なんて言ったの?

蒼、先輩?
前まで如月先輩って
呼んでたじゃない!!!

なんで!急に!!

赤也に名前で呼ばれる女は
エリナだけでいいの!!!

もうほんとに忌々しい!!
殺してやりたい!!

憎い憎い憎い!!!!


「…エリナ」

「え?どうしたの蓮二」


蓮二は心配そうに
私を見ている

どうしたんだろ?


「アイツは…貧血か?
エリナも大変だな」

「でもそれって仕方ないし…。
大丈夫だよぉ!」

「何かあれば言え。手伝うからな」

「蓮二優しぃ!」


これよ、これ
お姫様はこうでなくっちゃ

みんなみーんな
エリナの王子様!!


仕方ないから如月には
明日話を聞いてみよぉ

もしかしたら
学校に来ないかも

いいとこまでいったって事は
怖い目にはあったハズ

そしたらお家に
押しかけちゃうもんねぇ

どーせ蓮二が
知ってるだろーし!


「エリナさん、お疲れですか?」

「んー比呂士になでなで
してもらった元気でるかもぉ」

「仕方ないですね」


やーん比呂士に頭撫でて
もらっちゃった!

あと精一にも甘えてー
雅治とブン太にくっつこ!


…今日もファンクラブは
うるさいわ

負け犬なんてそこから
キャンキャン吠えながら
見てなさいよ!


エリナのお姫様っぷりを!







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