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暗黒組織特殊部隊

第5章 少女の過去


病院のベッドで、
静かに眠る老紳士。

それを囲む白衣を着た大人達。

いつまでも目を覚まさない
私のたった一人の家族。

そして、たった一つの繋がり。

友達はいない。

わたしが持つものは
老紳士が教えてくれた数学と
いつまでも眠る貴方だけ。

だから早く目をさまして……

いつものように数学を教えて……


そんな願いもむなしく
その場に合わない高い音が
病室に鳴り響いた。

「ご臨終です」

白衣の一人が言った。



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