第2章 *Trick or treat.【キセキ&黒子】黒バス*
「ちょ!皆して気合い入り過ぎっスよ…!」
「笑ってんじゃねーよ黄瀬!」
「青峰っち…!黒いから余計骨が歩いてるように見えるっスわ…!」
「アァ?!」
黄瀬くんは怖がる事なく大爆笑ですね。
でもお菓子を持ってなきゃ、笑っていられるのは今だけだよ…?
「涼太、Trick or treat.」
「そうくるっスよね!はい、赤司っち!あ、ついでに皆にもあげるっスよ!」
「……これは涼太が用意したお菓子ではないね?」
「黄瀬くんへ……と書いてあるのだよ」
「今日ファンの子が沢山持って来たんスよ。1人じゃ食べ切れないしよかったら、みたいな?」
「ふざけんな黄瀬!サラッと嫌味言ってんじゃねーよ!」
「でも美味しいよ〜」
まるでバレンタインみたいな感じですね。
女の子はイベント好きだからなー、ハロウィンでも渡したかったんでしょう。
玄関先にはいくつもの紙袋が見えますし。
「……涼太、もう二度とモデルなんて出来ないようにしてあげようか」
「うわっ!ハサミ!危ねぇっスよ!」
「避けないと……身体に傷がついてしまうね」
「ま、まさか赤司っち……それ突き刺すつもりっ……うぐっ…!」
ひぃっ!
さ、刺しちゃった…!
えっ、嘘でしょう?!
「さあ、涼太は放っておいてテツヤの所へ行こうか」
「赤司……黄瀬が起きないのだよ……」
「驚いて気絶しているだけだ。このハサミは本物じゃないから刺さらないよ」
「すげぇ!マジで柔らけーなオイ!」
「黄瀬ちんは連れて行かないの〜?」
「奴はこのまま転ばせておけばいい」
……黄瀬くん扱いどんだけ。