第2章 *Trick or treat.【キセキ&黒子】黒バス*
「どあっ!!怪物!!緑間カボチャ!!」
「その呼び方はやめるのだよ!」
「やあ大輝。すまない、こんな時間に」
「赤司!後ろに怪物いんぞ!」
「ああ、これは……」
「オレだよ〜」
「その声……紫原!!」
カボチャと怪物を引き連れたドラキュラさんは青峰くんの家に到着。
呑気にヒラヒラと手を振る紫原くんに対して、青峰くんは驚きを隠せないようです。
迫力あるからね、紫原くんは……。
「大輝、Trick or treat.」
「あ?!とりっくおあ?」
「Trick or treat.」
「わっかんねーよ!発音良すぎだろ!」
「今日ハロウィンなんだって〜」
「あー、菓子くれねーと悪戯すんぞってやつか。けどなー、さっきゴリゴリ君食っちまったし……ねーわ」
「大輝、背中に隠してる物は何かな?」
「えっ、いやっ、これはだな……どあっ!」
「またグラビアを見ていたのか。ちょっと捲ってみてもいいかな?」
「引ったくんじゃねぇよ赤司!って……ええ?!」
「へえ……凄いね。だがココはもっとこうだといいだろうな」
……ん?赤司くん、何やら雑誌に書き込んでるみたいですよ。
まさか彼もこういうモノに興味があるの?!
やだ!赤司くんがグラビア好きだなんて!
「ありがとう大輝、返すよ」
「お、おう……。そうか、やっぱ赤司も男だったってわけ……うおおっ!!マイちゃん!!」
「な、なんなのだよ」
「テメェ赤司ぃ!オレのマイちゃんに何落書きしてんだ!!」
「じゃあそろそろ涼太の家に行こうか」
「シカトしてんじゃねーよ!オレのマイちゃんが……」
「大輝にはこれを着てもらうよ」
「あ〜、骨が書いてある〜」
「スケルトンなのだよ」
「ハァ?!何でオレがこんなの来て黄瀬の家なんざ…!」
「なんなら全ての雑誌を切り刻んでもいいよ」
「……キマス」