第11章 親友
バイト先で春樹と出会って仲良くなった。
もし春樹と出会っていなかったら、今の自分はないと思う。
親戚に高校に行けって言われても行く宛がなかっただろうし…。
春樹が居たから、あの高校に通えて、あいつに出会えて…。
大人になって、学生時代の時の様にバカやることはなくなったけど、今でも親友と繋がりがあることは、俺にとっては凄く嬉しい事だった。
今まで、親友と言う親友が居なかったから。
まぁそんなこと、思ってるのが俺1人だけだったら悲しいけど…。
だけど、俺は今春樹に言いたい。
「ありがとう」って言葉を。
いざ、改めて言うとなると照れてしまって言えなかった。
そのことは後悔してる。
やっぱり、勇気を持って言えばよかった。
でもまた会えるから。
きっと、会えるから、その時に言おうと思った。