第16章 ハロウィーンパーティー
「本当に気にしないでくれ」
そう言った係長は、手を振ってから呼んでいる人のもとへ行ってしまった。
気にするなと言われても、気になるものは気になる。
が、あまり詮索しない方がいいよな。
そう考え、他の仕事を探した。
数時間後。
準備も大分整い、パーティー開始15分前となった。
何か緊張するな…。
「じゃあ皆、各自更衣室で衣装に着替えて来るように」
そう指示され、俺たちは衣装を持ってぞろぞろと更衣室へと向かった。
この衣装着るの、憂鬱だなぁ。
でも仕方ないか。
更衣室に着き、それぞれ着替え始める。
俺も同様、作業服を脱ぎ、係長が作ってくれた衣装に袖を通す。
膝ぐらいの丈のワンピースに三角帽子。
ショートブーツに、最後にマントをつける。
完璧魔法使いだな。