第2章 TARGET:1
「ヴゥ…!! イタイ…オネガイ…タスケ…」
「もういいかな?」
「?」
「……何が?」
「仕上げだよ、地獄でもっと辛い苦しみを味わって来い」
そう言って胸ポケットからジョーカーの絵札のトランプを出し女の額目掛けて投げる
カッ!!と音を立てて刺さる
「ふぅ、終幕。
さ、帰ろ。
あ、お兄さん‘ジョーカー’って誰の事?」
「お前の事だよ
ナイトレイドの奴等も言ってたし」
「自分の名前も知らないのか?」
そう言われて首を傾げる
「絵札のジョーカーは好きだけど暗殺名は考えてなかったなぁ…
僕は…うーん‘道化師’だよ?
あ!! 道化師リリィがいいな!!」
「自分の名前すら無かったのか!?Σ」
「おもしれーやつ(笑)」
「今考えたからあるの!!
ともかく僕は良い帝都の殺し屋だよ。
またあったら戦うのかな?
まぁ、いっか(笑)
ナイトレイドの二人また会おうね…これ、上げるからさ」
「は?
何…Σ ユリの花?」
「え?」
「忘れないでね☆」
そう言い残し家から出る
二人もそのあとを追って出るが間に合わなく
屋根を伝いながら走って去る人影を見送る
「なぁ、ラバ
どう報告しようか?」
「そのままで良いんじゃないか??」
「ボスは何て言うか…(^_^;)」
「見付けて来いって良いそう…
しかも、ユリの花って」
「匂いは昼間のアイツとは違う。
アイツも血を纏ってた
「じゃあ、誰なんだ…」
そう話ながらユリを見つめて話す二人。
また再開するのも遅くは無い
end