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ペテン師の仮面

第3章 TARGET:2


しばらく森の中を走って行くと断崖絶壁を掘ったと思われる建物

「これがナイトレイドのアジトだ」

「でっけ…」

「取り合えず部屋に案内するからよ
今日は休んでくれ」

「了解です…(^_^;)」

「なんだよ急に…」

「いやぁ、ナイトレイドと言えばあれじゃん?
反乱軍が一番の戦力のある暗殺部隊だって…
僕がそん部隊の仲間に入っていいのかなって」

と言って苦い笑いを浮かべるリリィ
それにヘラヘラ笑いながら

「有名な一人暗殺者が言う台詞かよ(笑)
俺達はお前に会いたくねぇって言うぐらい怖がってたのによ」

「僕はそんなじゃないし…
普段は隠してるけどさ女じゃ男に勝てないし…(^_^;)」

「は!?Σ
女っつた??」

「え?
女の子だよ?
だったら’リリィななんで可愛い名前名乗らないし、女って一度目を付けられると人拐いとかにやられちゃうし…」

「考え抜いてそれ?」

「うん」

そう言って嘘だ嘘だと呪文のようにぶつくさ言って頭を抱えているラバック

「まさかさ、初めて会った時から男だと思ってた?」

「悪いな…今も信じらんねぇ…
いや、でもペッタンコ…」

「今信じらんない言葉が聞こえたんだけど…そんなに信じらんないならさ…
コレならどうだ!!((ガバッ」

「なっ!?Σ
あっ!! む、胸がある!!」

「声でかいよ…(^_^;)」

しゃがんでいるラバックを抱き締めるリリィ
胸はわざとラバックの後頭部に当てている

「あ、俺。女の子にこうやって抱き締められたの初めてかも…やべぇ嬉しい…」

年頃の男の子が作る照れ笑いにドキリ
暗殺者でもやっぱり殺しの依頼が来ないならこうなるんだと思うリリィ

「私は気が付いたら国が無くなって一人
持ってるものは暗殺スキルだけ
最初帝都に来た時は人拐いやら何やらで大変だったからなぁ
初めてかも…人を抱き締めてあげるの…」

「マジで!?Σ」

「マジだ!!
あと、僕の部屋はここ?」

「いや、違う。
ここは兄貴の部屋」

「兄貴…?」

「明日自己紹介するさ
んじゃ案内するから一回離れて…離れたくないけど」

「はーい」

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