第3章 TARGET:2
「立派じゃないよ…
わかった、だけど貴方の仲間にはもう二度と会えないし死体にもお目にかかれない…依頼主がご病気だから多分その死体にも得たいの知れない病原菌があるかも…」
「それはわかっている…
金はある、だから」
「わかった、でも金は要らない
スラムに腕の良い医者を知ってる。
その金を使って治療してくれ」
「だが!!」
「今ある命が大事だ!!
ともかく裏がとれるまで僕も動けない
医者と一緒に待っていてくれ」
「わかった…」
「紙に住所を書くから辛いと思うが行ってくれ」
紙に住所を書き依頼主に渡す
そして別れる
「……(我ながらノーギャラの仕事を自分からするなんてな…)はぁ、先ずは屋敷のメイドから売春か」
そう言いながらペルソナを外し人気のある道へ戻る
そしてとある屋敷のメイドの募集要項をにやにやりと笑うのだった
☆★☆★
そして実行当日
メイドの中にはリリィの姿がある
そして3日前からタツミと言う男の居候
タツミがこの家族の毒牙に触れないように見張っていた
「タツミは寝た。
よし、今から開演だ…」
メイドの服から暗殺時着る燕尾服に着替え倉庫に行く時に使う道で待ち伏せ
そしてペルソナを付けるのも忘れない
「(いつになったら来るのかな…)」
その場にしゃがみこみ廊下を見据える
そして…ただならぬ‘殺気’
「あれ…ヤバイ?
邪魔者ですか?」
窓を割り破り外に出て拷問を繰り返されている倉庫へ向かう
そこにはアリアとタツミと死体と髪の長い少女
「ならば葬るのみ」
「あああっ!!
たんまたんま!!」
そう言って斬りかかる少女とタツミの間に入り小刀で守備に入る
「………お前は、‘ジョーカー’」
「可愛い女の子にそう呼ばれるのは嫌だなぁ…(^_^;)
道化師リリィと呼んでよ
あ、タツミ君無事? 」
「は、はい…」
「んじゃ離れて」
タツミが離れてアリアを守るように戦闘体制に入るのを見てから剣を弾く
「小さな刀でよく阻止出来たな」
「同じ稼業ですからね
それなりに戦闘経験積んでますからね」
ヘラヘラと笑いながら言うリリィ
タツミとアリアには誰だか分からない
「どっかで…」
「私も…」
「あれ?
二人して洞察力無い?」
「こいつはお前達のよく近くにいたメイドだぞ」