第7章 いってきます。
-飛行機の中-
私は、月島から貰った包み紙を開けた。
中にはiPodが入っていた。
イヤホンを耳に付け、再生してみる。
「黒羽、聴こえてる?向こうで、夜道とか歩く時、これ聴きながら歩くとあいと思うよ?でも、道端で眠くなったからって、寝ないようにねぇ。あと、これでも怖い時は合宿の時の事、思い出してみたら?(ニヤ あと、こっち帰ってきたら、また玉子焼き作ってよね。それじゃぁ。」
月島の声が聞こえなくなった途端、月島がいつも聴いてる音楽が流れてきた。
私も好きな曲。
美羽:月島…ありがと。
私は月島の優しさに胸が熱くなった。
音楽を聞きながら、皆から貰った色紙を読んだ。
皆、私の事を受け入れてくれて
女って分かってからも、変わらず接してくれた。
皆、ほんとにありがと。
いってきます。