第2章 桜舞う季節に
青城との練習試合翌日
---キーンコーンカーンコーン---
午前の授業が終わり、やっと昼休みに入った。
美月:お弁当、お弁当ぉー♪
月島:ププッ。何、変な歌歌ってんの
美月:なんだよ
日向:美月ぃー、弁当食ぉう、ぜっ?すげぇー!美月の弁当豪華
美月:え?普通だよ。意外と簡単な物だし?
月島:玉子焼きもらうよぉ
月島が玉子焼きを許可なく摘み食いする。
美月:あっ!それ私の大好物なのにぃー
『私??』
美月:え、あ…私の大好物なのにぃーって、いっつもお母さんが言ってるんだよなぁー、あはは…
日向:んだよ!びっくりしたー
影山:…。
月島:ん!
山口:どぉしたの?ツッキー
美月:まずい…?
月島:うまい…
美月:よかったぁ(ふんわり笑顔)
『ッ…//か、カワイイ//』
美月:ん?どーしたぁ?
日向:俺の親も作ってくれないかぁー、豪華な弁当。
美月:自分で弁当作んねぇーの?
日向:俺、料理とかした事ねぇーし!ってか、これお前が作ったの??
美月:そーだけど?
日向:すげぇー!!お前料理出来んのかぁ!
影山:まじかよ(汗
月島:へー、意外ぃ。
美月:え、普通じゃね?まぁ、今は一人暮らしだから、サボる時もあるけど、実家で居た時は良く博子さんの手伝いしてたんだ。
『博子さん?』
影山:(博子さん…)
美月:あぁ、家政婦さん?
日向:家政婦さん居るって、ボンボンかよ
美月:ボンボンでは無いよ。(お嬢様だったけどね)
美月:月島って、玉子焼き好きなの?
月島:べつに。
影山-side-
美羽のうちの家政婦さんの名前も博子さんだったよなぁ、美羽も小さい頃から、良く手伝いしてるって言ってたし。
やっぱり、美羽なんじゃ…
いや、待て!雰囲気や、名字が一緒だからって、美羽って決めつけるのは早い。
不意にでる、私って単語、笑うと女みたいに、美羽みたいに可愛い笑顔。
美月:月島って玉子焼き好きなの?
月島:べつに。
美月:月島って、結構ツンツンしてるよな!もっとフレンドリーになればいいのに(ニコ
月島:(ッ…//また、この笑顔//)うるさいよ。