第1章 プロローグ
戦争
それは、殺戮ができる者ならだれでも参加できる
人に限らず、銃器、刃、鉄、動植物、虫、細菌・・・
この世にありとあらゆるモノを使って、人は勝利を得ようとする
そして、欲望は膨らみあがったガス風船のように最後は破裂する
破裂したとき、人の感情や道徳観は消える
俺は、破裂した風船から生まれた、まがった生き物だ。
人の形をしながら、人では扱えない能力を備え
人の形をしながら、人の寿命をはるかに超えてる
人の形をしながら、人の感情が欠けている
人の形をしながら、人の身体能力をしていない
・・いえばきりがない。
戦争の為に生まれ
戦争に勝つために行かされてきた俺は、今でも生きている
自国が負けた瞬間から、殺されるとおもっていた。
その覚悟だって、できていた
けど、相手国は俺を利用すり為に、俺を生かした
利用され、弄ばれ、馬鹿にされ、隠れ、嘲笑され
俺は次第に狂っていった
今では、24時間監視されなければ、俺は自由に一歩も歩けないほど
世界中で危険視されている
俺ははデビット・ゲルシュタイン
この物語は、狂った俺の物語だ―――――――。