第5章 エピローグ
うん、何年も前から計画してたよ。
でも彼女の母親が猛反対してさ。
苛ついたから殺っちゃった。
うん、彼女には言ってない。
でも嘘はついてないよ。
あー・・・厳密にいえば、一つ嘘をついたかな。
誰かから雇われた殺し屋から殺されたって言っちゃったから。
オレは雇われたんじゃなく、自己判断で始末したからね。
家族間での殺し合いには含まれないよ。
あの人とうちは、家族の縁を切ってたから。
壮大な計画だったんだけどな。
彼女、出て行ったんだ。
キルがね、オレが刺してた針、抜いちゃったみたい。
廃人になんかしてなかったよ。
いずれ子供を宿したら、胎教に悪いだろ?
母親は情緒豊かでなきゃ。