第8章 *愛【リヴァイ】進撃*
そうやっては言う事が出来なかった。
おまけに熱いもので視界が歪み、リヴァイが見えなくなってしまう。
手を伸ばしてなんとかリヴァイを感じたいと思うけど……なかなか触る事が出来なくて寂しくなる。
「リヴァイ……兵長っ……」
その様子を黙って見ていたリヴァイは自分に向かって伸びて来る手を握り、そして指を絡めた。
濡らしてる瞼に唇を寄せ、頬にも寄せ……
お互いの息遣いが分かるくらいの距離で見つめ合った二人は……引かれ合うようにして目を閉じた。
「兵長っ……」
「十分伝わった。が……一度でいい。言え」
「愛してます…っ」
「聞こえねぇ、もう一度だ」
「愛してます兵長っ……愛し過ぎて……胸が苦しい…っ」
「……そうか、俺もだ」
「っ……」
「改めて伝えよう。しっかり受け取れ」
「はいっ……」
「愛してる」
こうして二人は再度気持ちを確かめ合い、甘く蕩けるような夜を過ごした。
時間を忘れるくらい夢中になって。
「あぁ…っはぁ……兵長っ……」
「リヴァイでいい……」
「リヴァイ…っ」
「何だ……」
「もっと…っ、はぁ……お願いっ、足りないの…っ」
「ああ……」
この日を境にリヴァイは皆の前で堂々とにキスをするようになった。
他人が見ても照れてしまうような甘いキスを……。
*次へ続く*