第8章 *愛【リヴァイ】進撃*
「私は用済みなんですよね?!好きな人が自分以外の人を抱いてるなんて……そんなの堪えられません!!」
やはり分かっていたのか……。
と、リヴァイは確信した。
は自分が娼婦を呼んだ事を知っている。
だから気性荒ぶってこんなに怒鳴っていると。
「いいか聞け。確かに俺は女を呼んだ。だがあれは、」
「どうして私じゃないんですか?!私の何がいけなかったんです?!」
「話を最後まで聞け」
「嫌!!」
「聞けと言っているだろう…!」
「嫌!!離して下さい!!」
の手を引いて引き寄せたが全力で拒否され、リヴァイは軽くだが突き飛ばされてしまった。
興奮して肩で息をしているを微妙な距離からでしか見る事が出来ないリヴァイ。
そして「兵長なんか大嫌いです!!」と言って出て行ったを追いかける事が出来なかった。
1人部屋に残されて……自分がした行動を激しく責める。
リヴァイはを愛しているから負担をかけさせたくなかっただけ。
愛して止まない俺の女。
「っ……クッ……」
それを自分で手放してしまったリヴァイは……
涙を流した。