第8章 *愛【リヴァイ】進撃*
忙しい毎日。
訓練、講義、うんちゃらかんちゃら……。
お陰でリヴァイとは二人で一緒に過ごす時間がなかった。
「だったら夜中押し掛けちゃいなよ!」
「けど見つかったらマズいじゃないですか……」
「大丈夫だって!リヴァイに会いたいんだろ?」
寂しくてしょうがなくなってハンジに相談してみた。
けど返ってくるのはどれも「うーん」って事ばかり。
休んでいる所を自分の都合で邪魔したくなかった。
それに……なんか嫌われそうで。
「そりゃ会いたいですけど……」
「じゃあ今夜決行するといいよ!リヴァイと良い夜を過ごせる事、私は祈っているよ!」
「ははは!」と豪快に笑いながら消えたハンジ。
あの人を見ていると……結構どうでもよくなる。
だからはちょっと顔を見るだけ……と、その日の夜中にリヴァイの部屋へと向かってみた。
が。
「うそ……どうして……」
リヴァイの部屋の中から聞こえてきたのは……女の喘ぎ声。
は呆然とその場に立ち尽くした。
恐らく娼婦だろう。
もう私は必要ないんだ……。
そう思ったはドアをノックする事なく……唇を噛み締めながら部屋に戻って行った。