第5章 *本当の気持ち【リヴァイ】進撃*
そんなの後ろ。
部屋の中で自室のドアに寄り掛かりながら全て聞いていたリヴァイ。
「愛してます」という言葉もしっかり聞いていた。
「めんどくせぇ……」
あれが本心じゃないというのはとっくに分かっていた。
けど問い詰めて吐くような女じゃない。
だからリヴァイは話を飲んだ。
が、はまだリヴァイを愛している。
リヴァイもを愛している。
なら答えはもう見えているのと同じ……。
リヴァイはドアを開け、まだそこで涙しているを両腕でしっかりと抱きしめた。
「っ……へいちょっ……」
さっきは終わりだと言ったのに、愛おしい人の温もりに包まれてしまうと……はやっぱり無理だと思い手を背中に回す。
だがリヴァイは身体を離してしまう。
決して悪い意味ではない。
とキスしたくて離しただけ。