第5章 *本当の気持ち【リヴァイ】進撃*
実際にリヴァイから言われると心がズキンと激しく痛む。
本当は別れたくなんかない。
これからもずっと側に居れたら……と、は思っている。
けど迷惑をかけたくないというのは本心だ。
自分のせいでリヴァイが……。
なんて事は絶対に嫌だった。
「何してる。早く出て行け」
「兵長…!」
「何だ」
「あ……いえ、何でも……ありません」
この部屋を出たらもう後には引き返せない。
リヴァイに愛される事も無くなる。
そう考えるとドアノブを回せない。
でもこれは自分が出した結論。
だから後悔は……ない。
「……失礼します」
部屋を出る時、リヴァイは声を掛ける事もを見る事もなかった。
もうこれで全て終わってしまったんだと思ったは、リヴァイの部屋の前で声を殺しながら涙を溢れさせた。
口に手を当てても嗚咽が無情にも漏れ出してしまう。
「兵長っ……愛してますっ……ごめんなさい…っ」