第2章 *ハンジの発明【リヴァイ&ハンジ】進撃*
「なあリヴァイ、ちょっと話があるんだけどいいかな?」
「……」
夜の食堂でリヴァイに近寄り声をかけるハンジ。
何やら背中に隠し物をしている模様。
それに気付いたリヴァイは嫌な予感がして早々に席を立つ。
「ちょっと待ってくれよリヴァイ!良い話なんだよ!」
「お前から良い話なんて聞いた試しがねぇな」
「まあまあそう言わずにさ。の事だよ」
「だと?」
自分の女の名前を出されて反応したリヴァイは立ち止まり、仕方なくメガネに耳を貸す事にした。
……だがハンジはとんでもないものを見せて来たのだ。
「これ、ちょっと見てくれ!」
「……お前、男を削いだのか?」
「違うって!これは本物じゃーないっ!!」
差し出された箱の中に入っていたのは男性器そのものの形をした怪しげな物体。
汚いモノを扱うかのように、人差し指と親指で持ち上げたリヴァイは顔を顰めて乱暴に箱に戻した。