第10章 *彼女を呼んだ日には【黒尾鉄朗】ハイキュー!!*
ちげーな。
随分と可愛い事してくれんじゃんってニヤけそうになる。
上手く誤魔化せたと思ってるのか安心しきって俺を見る。
「残念だったな」と、俺は心で勝利を味わった。
「そーいやお前、ついこの間サイズ上がって4つ買ったって言ってたよな?」
「あ、あれそうだっけ…?」
「間違いねぇな。それ聞いてから俺は4種類の下着しかお目にかかってない。って事はつまり…?」
「っ……」
「つまり?」
「も、もう!買ったの!」
恥じらいながら声を張り上げるところも可愛くて、見てると身体がソワソワしてくる。
下着はやっぱり買ってた。きっと俺の為だろう。
かなり頻繁に抱いていたから。
別に気にした事はなかったけど、こいつなりに色々考えてくれてて嬉しい。
「それを今日つけてきたって事は……最初からそのつもりだったんだな?」
「だって…!だっててっちゃん……シてくるから……」
「そりゃお前だからな。そっちは俺と会えるだけで満足してんのか?」
「満足……は……」
「して…?」
「……ない」
大成功。
の口から言わせてやった。
勿論俺も会えるだけじゃ満足出来ない。
2人きりの時は特に。
だからこうしてを上から眺めてる。
最初は冗談でも、最終的にかなりの高確率で俺はこいつに手を出すんだ。