第10章 *彼女を呼んだ日には【黒尾鉄朗】ハイキュー!!*
「はいぃいっ?!」
「ぶひゃひゃ!声裏返ってるぞ」
「なっ…!わ、笑わないでよ!」
「てかお前、アレって何だと思ってんの?」
「っ…!」
こいつをからかうのが面白くて俺の顔はニヤけっ放し。
勿論アレとはアレしかない。
が考えてる事で合ってる。
そこをあえて弄ると……真っ赤になって俺を睨んでくるから可愛い。
「い、言わせんの?!」
「だって俺の考えてる事と違うかもしれないじゃん?」
「ヤダっ、言いたくないっ」
「へー、そんなに恥ずかしい事か?何回もシてるだろ」
「こいつ分かってる…!」
「えー?何何、聞こえねぇな」
「うるさいなっ!もうやめてよこの話は!」
いややめない。
お前が良い反応ばっかするから悪い。
初めは半分冗談で言ったけど、ここまで顔を染められちゃ……その半分も本気にしなくては。
まあ……
好きな奴とそうしたいって思うのは当然だしな。
「やめられたら困るんだけど?」
「ちょっ!このタイミングで抱きしめるとか…!」
「ホントは期待……してたんじゃねぇのか?」
向かい合ってたけどに反対側を向かれてしまったから、抱きしめるといっても後ろからだ。
髪を掛けてる耳をチラリと横目で見てみると、見事に肌色じゃない。
「しっ、してなんか…!」
「ククッ!こんな赤い耳してる奴が言っても説得力ねぇなー」
照れてる照れてる!って、この時は楽しんで笑ってしまうけど……
「シてぇだろ…?」
こいつの耳元で囁く俺は……
抱く時は結構マジになる。