第3章 ◎ 東金賢二
『桐生!知ってるか?俺はピンクじゃなくて紫が好きなんだよ、だから紫の下着をプレゼントしよう!さぁ、何カップなんだ!!?』
下着をプレゼント...
もうセクハラというより変態だ。
『「また、セクハラ〜?笑」』
毎日毎日こんなだから、同級生
皆に知れ渡っている。
" けんちゃんはサエにゾッコン! "
同級生だけなら、まだしも
職員室でも有名な話らしい。
何とも迷惑な話だ。
『桐生!好きだ!俺と同じ苗字になれ!』
あーーもう!!!
「『「うるさい、大声出すな!!」』」
幼馴染3人が同時に叫ぶなんて奇跡だ。