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エッチな声のお勉強

第13章 彼氏と彼女の初めてのエッチ


…………。

目が覚めると、ユウトは隣で本を読んでいた。

「私……寝ちゃってた?」

「あ、美月ちゃん、気がついた?
久しぶりだったのに、激しくしてごめんね」

ユウトがこっちを向いて、本を閉じる。

「なに、してるの…?」

「卒論の準備。俺、一応4回生だからね」

そっか…ユウト、俳優に大学に、頑張ってるんだなぁ。

ユウトの顔が近づいてくる。
…チュッ…。
優しいキス。

「俺ね、美月ちゃんのおかげで、今すごく楽しいんだ。

昔からイケメンだとか言われて調子に乗ってて、大学もそこそこ有名なとこに入って、全部上手くいってる気になってた。

本当は俳優になりたかったけど、芸能界なんて、俺レベルの顔なんか山ほどいるじゃん?

真剣にやって、成功しなかったら情けないとか、バカなことばっか考えて努力しなかったから、オーディション落ちても当然だったんだ。

だけど、美月ちゃんは、バカみたいな努力を真剣にしてて…。
美月ちゃん見てたら、俺も情けないぐらい頑張ってみようって思ったんだ」

バカみたいって…失礼なんだから。
でも、いいや。
ユウトがこうやって自分のこと話してくれるの、初めてだ…嬉しい。
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