第20章 丸ごと全部
「はぁっ……はぁっ……」
絶頂に達して息も整わない私を、ユウトは軽々と抱き上げて隣の部屋に連れていく。
私はすでに全裸なのに、ユウトは浴衣を着たままで、自分ばかりが翻弄されているのが恥ずかしい。
ゆっくりと布団に降ろされた私は、ユウトにしがみついてキスをねだる。
「んんっ……」
ユウトの口の中を舐め回して、舌を唇で挟む。唾液が絡み合って、卑猥な音を立てた。
私の口の中には、自分の液の味が広がる……。気持ち悪いはずなのに、どうしてだろう、今はやたらに興奮する。
「んんっ……美月ちゃん、どしたの?
積極的だね……」
色っぽい顔になってキスに応えてくれるユウトに堪らなくなって、私はお願いする。
「お願い……私もユウトの食べたいよ……」
見上げるとユウトの耳が赤い……。
私は下からすり抜けて、マウントポジションを取った。
ユウトは抵抗せずに寝転んで、私のされるがままになってくれる。
私はユウトのものを舌でペロリと舐め上げて、ゆっくりとくわえた。
そのまま舌で包み込んで、上下に動かしていく。
「んんっ……美月ちゃん……ヤバい……」
口の中で大きく、硬くなっていく。
根元を右手で掴んで一緒に擦りあげると、ユウトの呼吸が荒くなって、手が私のおっぱいを撫でまわし始めた。
「はぁっ……はぁっ……美月ちゃん……俺……」
ユウトの声に余裕がなくなる。
私は調子に乗って、激しい刺激を与え続ける。
「もう無理っ……でちゃうよ……」
「ひぃよ(いいよ)」
動きを止めずに答えると、ユウトのものがビクビクと震えて「ごめんっ」という声と共に口の中に温かいものが広がった。