第10章 痛くても僕がいるよ
私のブラウスのボタンを外す彼の手がちょっと震えてる。
なんとなくそれを眺めてた私に彼が気づく。
彼は気恥ずかしそうに少し笑う。
「緊張しちゃって…」
「うん。久しぶりだから…?」
「そうだね。ふふっ…」
話しながら、彼は私の制服を脱がしてく。
「どうして今日、追いかけてきてくれたの…?」
私は彼に尋ねる。
「ん…みなみに…求められていた気がしたから…。いや、違うな。僕がみなみを求めていたんだ」
「んー…わかりにくい」
彼の答えに私は笑う。
彼も笑う。
「えっとね、みなみのすべてが欲しいんだ。僕にくれる?」
「うん。あげる」
「やった」
彼が嬉しそうに笑う。
こんなに可愛い顔で笑うんだ。
私は着ているものをすべて脱がされ、ベッドに寝かされる。
「僕も脱ぐから、少しそこで待っていてね」
そう言って、彼がそっと掛け布団をかけてくれる。
私は布団をかぶるフリをして、彼が脱ぐのを盗み見る。
もうドキドキしてソワソワしてバタバタしたい気分。
彼が自分のパンツも脱いで、布団に入ってくる。
さすがにその部分は盗み見しにくい。