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僕の小説のモデルになってください

第10章 痛くても僕がいるよ


私たちは藍田くん家の最寄り駅で電車を降りる。

顔を見合わせて、声を出して笑う。

「超恥ずかしかった! わたし、超顔赤くない?」

「ていうか、みなみ。目も赤いよ。号泣したってバレバレ」

「もぉーやばい。マジでやばい。ていうか、まだちょっと涙出てくる…」

私は笑いながら、目じりの涙を指で拭う。

「よしよし」

彼が私の頭をくしゃくしゃってなでなでする。

「おうちに帰ろう」

そう言って、彼は手を繋ぐ。

「うん」

私はにっこり笑って頷く。

……

彼の部屋に入る。

私たちはキスする。

長い長いキスをする。

彼の舌が私の唇と口の中を撫でる。

あたたかくて優しくて気持ちいい。

私も彼の口の中に舌をいれる。

彼が舌をチュパチュパしてくれると、私の全身がふわふわしてきて立ってられないぐらい気持ちいい。

彼がそっと唇を離す。

そして、私の頬を伝う涙に触れる。

「また泣いてる」

彼は笑う。

「気持ちよくて…」

私は答える。

「もっと気持ちいいことしよう」

「うん」

私は頷く。

今からされることを想像するだけで身体がしびれてくる。

「sexも…していい?」

彼が私の目をのぞいて問いかける。

「うん。いいよ」

私はにっこり笑って頷く。

「ちょっと痛いかもしれないけど…」

彼が心配そうに言う。

「痛いのは平気。慣れた」

私は答える。

彼は優しく微笑む。

「痛くても…僕がいるよ」

「うん」

私の目からまた涙がこぼれる。


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