第7章 僕には似合うね
結局、そんなに抵抗もせず、私は引っ張られて、彼の部屋までついて来た。
部屋に入った途端、彼は私を抱き寄せ、キスをする。
まだ肩にカバンをかけたまま、舌を入れてディープキス。
私も彼の口の中に舌を入れる。
気持ちいい。
不誠実なキスは、なんて気持ちいいんだろう。
私はもう、彼のことを好きかどうかも見失いつつある。
でもこのキスは好き。
気持ちいいから好き。
彼が唇を離す。
そして自分のカバンと私のカバンを肩から降ろし、床に置く。
私の背中を壁にもたれさせる。
制服のブラウスのボタンを上から外してく。
無言で。
なんかしゃべればいいのにと思うけど…。
しゃべらなくても気持ちいい。
彼はスカートのウエストのホックを外して緩める。
ブラウスと下着のキャミの裾を引っ張り出して、ブラウスのボタンを下まで全部外す。
裾から背中に手を突っ込んでブラのホックを外す。
そして前のほうをたくし上げて、あらわになった私の乳首に唇をつける。
「んっ…」
いきなりチュパチュパ吸い付かれて私の膝がちょっと震える。
ベッドに寝かせて欲しいな。
私は壁に身体を預けて、彼の唇と舌を感じる。
乳首がきゅっとなると、胸の奥もきゅっとなる。
もう片方の胸は手で少し激しく揉まれる。
私の唇からため息が漏れる。
「はぁ…はぁ…」
「気持ちいい…? みなみ」
「うん…」
「川口と付き合ったら、川口とこんなことするのかな」
「…川口くんとは付き合わないよ」
「どうして」
「川口くんはいい人だから」
「みなみは悪い子だから?」
「うん」
「じゃあ僕には似合うね」