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僕の小説のモデルになってください

第1章 初恋


体育祭に向けてのクラス便りみたいなのを書かなくてはいけなくなった。

放課後の教室で藍田くんと話し合う。

「わたし体育が好きで実行委員になったのにぃ。国語は苦手…ていうか勉強は苦手だよぉ」

私は嘆く。

「じゃあ僕にまかせて。僕は国語が得意だよ。というか実は体育はそんなに得意じゃないんだ」

彼は少し恥ずかしそうに笑う。可愛い。

「藍田くん、なんで体育祭の実行委員になったの?」

私は聞いてみる。

「僕は部活にも入ってないし、何か青春ぽいことに参加してみたかったんだ」

「ふふっ、青春かぁ」

彼の答えに私は笑っちゃう。

でも、もしかしたら今、私は青春してるのかなって思ったりもする。

「鈴原さん、中学のときからバスケやってたの?」

「うん。藍田くんは? 中学のとき何部?」

「僕は中学のときも部活はやっていなかったよ」

「そうなんだ。じゃあ趣味とかって何?」

彼は少し黙る。

あ、私質問しすぎたかな?

なぜか彼と話していると彼のことがいろいろ知りたくなってしまうんだ。

なぜかっていうのは、わかるようなわからないような感じなんだけど…。

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