• テキストサイズ

僕の小説のモデルになってください

第4章 一生、忘れない


「はぁ…気持ちよかった…」

彼は大きくため息を漏らし、私の身体をよいしょって起こす。

そして、ぎゅーって。

私の背中をぎゅーってして抱きしめる。

「みなみも…気持ちよかった…?」

彼が吐息まじりの声で私に問いかける。

「うん…」

私は小さく頷く。

「ファーストキスだよ。僕」

私の髪をそっと撫でながら、彼が言う。

「わたしも…」

小さくつぶやく。

「ふふ…そっか。
どうして僕をファーストキスの相手に選んでくれたの?」

彼は私の頬をそっと撫で、顔を覗き込み、尋ねる。

「好きだから」

彼の質問に、私はうつむいたまま答える。

「可愛い…」

彼は私の頬を持ち上げ、また唇に吸い付く。

私の口の中で、舌を絡めあう。

「ふふ…何回しても気持ちいい…」

唇を離して彼がつぶやく。

「一生、忘れないよ。今日のこと。初めてだから。
みなみも…忘れないよね。忘れちゃ…駄目だよ?」

私は声を出さずに頷く。

こんなこと…忘れるわけないと思う。

/ 85ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp