第3章 君の泣き顔、好きだよ
ドキドキする…
私は自分の部屋のベッドの上でドキドキしてる。
電話がかかってくる予定だから、藍田くんから。
…
「男女のことを教えて」
って。
どんなすごいことするんだろうと思ったら、
「とりあえず電話で話してみたい」
だって。
寝る前に電話で話して
「おやすみ」
って言いあってみたいんだって。
そんなこと、別にそんな断りいれなくても普通にやればいいんじゃないの?
私の電話番号知ってるんだから普通にかけてくればいいじゃん。
友達なんだし…。
って、私がその関係をぶち壊しちゃったから?
でもわざわざそんな断りいれないで、しれっとかけてくればいいのに。
しれっと電話してきて、デートして、私をだましてくれたらよかったのに…。
「ごめんね…」
かぁ…。
プルル…
…!
着信音。
あんまりすぐ出たらがっついてるみたいだから3回鳴らしてから出る。