第1章 *1*
夜のせいもあるのか公園には誰もいなくて
カサカサ。
風が吹くたびに木々の葉が揺れて音が鳴る。
ブランコと滑り台しかないこの小さな公園。
久しぶりにブランコを乗ってみる。
キィキィ、キィ……
夏が過ぎて肌寒くなった季節。
何にも羽織んないでTシャツ一枚。
ぶるぶるッ。
風がぶわーと吹いてきて全身に鳥肌。
どうすれば#NAME5#くんのタバコのにおいが気にならなくなるんだろう。
考えても考えてもいいアイディアが浮かばなかった。
コツコツコツ…
誰かこの公園を通るみたい。
私の前を通った女性。
ふわーと甘いお花の香水の匂いがしてきた。
「ぁ!」
小さめの声でだったんだけど私の前を通った人は不思議そうに私を見つめる。
はずかしー。
ぺこりと女性に向けて頭を下げた
これだ。香水。これを使えばいいんだ!
そう思った。
翔に男物の香水をプレゼントすればいいんだ。!