第1章 同居生活スタート
『あら、もう来ちゃったの?』
あら、じゃないよ!
「もう本当にびっくりしたんだからーっ」
『ごめんね、でも嬉しかったでしょ?』
「…う」
そりゃあそうだけど…
だって、前からレンくんの曲ばっかり聴いてたし!
実際にレンくんの曲を作ってみたいと思ってたから
私にとってこの展開は最高すぎる。
「だけど…なんで2人で同居なの?」
『えー、なんか楽しそうじゃない!
それに 心愛1人だと心配だし』
「でも…うひゃあ?!」
「まだ終わんねーの?つまんない」
レンが突然後ろから抱きしめてくる。
『フフっ、何かあったら守ってもらうのよ?』
「え?!ちょ、ちょっとお母さんー」
『ツー、ツー…』
初対面で抱きついてくるレンに動揺する私を救うことなく、電話は切れた。