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いつの間にか非日常

第2章 プロローグ




『今日からマネージャーとしてお世話になりますっ!!1年3組、 ですっ!!よろしくお願いします!!!』


なんて、無駄にはしゃいでいた中学1年のあたし。あの時は中学生になった喜びと、部活という憧れの行事に興奮してたっけ。



『なんなんですか毎日毎日近寄らないでくださいそろそろ訴えますよ』


中学2年のあたしは、毎日毎日鬱陶しいくらい絡んできたアホ先輩の相手をして、うんざりしてたっけ。まあ、おかげで体重がガクッと落ちたんだけど(ストレス



『…みんな、お疲れ様。かっこいい最期だった。ほら、後輩たちはあたしがあれだけ可愛がったんだから、次こそは優勝してよね』


なんて、先輩風吹かせた中学最後の年。引退という現実を突きつけられ、思い出というものが出来た。


今思えば…いや、思い返さなくてもいいくらいに、あたしの中学生活は部活三昧だった。この面倒くさがりのあたしが、よくもあれだけ続けられたと思う。

だけど、それもあたしにとっては非日常な世界だったわけで。



名残り惜しい気持ちを残し、生まれ育った宮城を離れ東京へ移住してから早1年。こちらでの生活もまあまあ慣れ、今では高校2年生になろうとしている。

高校では部活に入っていない。いわゆる帰宅部というやつだ。寂しいとか思うかもしれないけど、これがあたしにとっての日常だったらしく、部活をやっていた頃と変わりない楽しい日々を送っている。

…部活をやっていた頃を後悔しているのかと聞かれれば否定するが、あたしの性格上、人を支える仕事はやっぱ向いてなかったのだ。



だから、これが日常。






でも





非日常というのはどこからでもやってくる。







例えば














あなたのすぐ後ろにも。
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