第4章 初めての「親友」
…ハンジともすっかり打ち解け、一週間がたったある日だった。
訓練は終了し、みんなが休憩をしていた。ハンジを見つけたので、そのまま部屋に戻ろうということになった。
「いたっ」
ハンジとの話に夢中でよそ見していたから、誰かにぶつかってしまった…。
「だっ大丈夫?」
そういってファーユに話しかけてきたのは、金髪の蒼い瞳を持った大柄な男だった。
「はい…すいません。よそ見してたのがいけなかったんです。そちらこそ、大丈夫ですか?」
「…あぁ。大丈夫だ。こちらこそ、すまなかった。怪我してたら教えてくれ。俺はエルヴィン。よろしく」
そういって急ぎ足で去っていった。