第99章 BETWEEN THE SHEETS
「あ、あの……凛さん、
これから用事無かったら……
良かったら、一緒に飲みませんか……?」
少し恥ずかしそうに、
俯き加減で問いかけられる。
気を遣って誘ってくれている……
ようには見えない。
どちらかと言うと、
勇気を出して誘った感が、
若干震える指先から伝わった。
「……私居ても、邪魔にならないかな?」
「もちろん!!!居て欲しいです!!!」
自分の感情の昂った声に驚いたのか、
すぐに口に手を当て、
すみませんと呟くように謝られる。
「ありがとう。
じゃあちょっと、お邪魔しようかな。」
「本当ですか!!みんな喜びます!」
ペトラの周りに、花が飛んでいる。
まるで少女漫画の世界だ。
そう思えるくらいに、
辺りが明るくなるような笑顔を向けられ、
思わず釣られて笑みが零れた。