第87章 ●絶え間なく
浅いピストンですら、
容易に達してしまうことは避けられない。
唇は重なったまま、
エルヴィンの口内に喘ぎ声を注ぎ込む。
それを飲み込まれるように、
唇は覆い被さられ、
卑猥な声は身動きをとれないまま、
エルヴィンの口の中で暴れまわっていた。
「はぁっ…、凛、息は出来ているのか?」
「…ん、はぁっ…、はっ…」
「……できていないな。
ちゃんと呼吸をして。」
過呼吸になりそうな状態はすぐに察せられ、
背中を優しく摩られながら、唇は解放される。
「もっと防音の利く部屋なら、いいんだが……
もう少し、我慢できるか?」
エルヴィンの息も上がっているようで、
その荒い呼吸を聞くだけで
陰部は小刻みに締まっていく。
「…はぁっ……だい、じょぶ…、」
「……いい子だ。
もう少し満足しないと辛いだろう。」
エルヴィンの唇は再び自分のものと重なり、
深いピストン運動と共に、
また激しい快感が身体中を奔り回る。
子宮が奥に入り込んでいくように思えるくらい、
陰茎からの強い刺激が加わっていた。