• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第85章 媚薬の副作用






「……なるほど。
それで凛はまだ、気を失ったまま、
ということか。」


「俺のミスだ。
凛には本当に申し訳ないことをした……」


「とりあえず、打たれた薬が
何なのか調べる必要があるな。」


「いや、その必要はない。
ナイルに心当たりがあるようだったから
聞いてきた。」







……エルヴィンとリヴァイの声がする。






まだハッキリとしない意識の中、
目の前に見えた団服を掴んだ。




「凛。目が覚めたか。」


「……ああ、うん。ここどこ?」


身体を起こそうとするが、全身が怠く、
起き上がれそうにない。




「君の部屋だよ。
まだ意識も感覚も戻りきってないんだろう。
無理せず横になっていなさい。」



「……私どうやってここまで帰って来たの?
リヴァイ、まだ怪我完治してないのに、」

「俺が馬車を呼んだ。
そんなことは気にしなくていい。」


リヴァイの手のひらが、
額を優しく撫でる。

心地良い、その感覚は
しっかり感じることが出来た。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp