第83章 落ち着かない日
「ナイルさ、
私もう結構限界なんだよね。
責任を感じてると思ってくれてんなら、
言う通りにしてくれる?」
凛の息は、
いつの間にか相当上がっていた。
リヴァイをここへ連れて行くことが、
どういうことか予測は出来るが
それを本当に認めていいのか。
エルヴィンはそれでいいのか。
……だが、このままではいられないことが
一番確実に言えることだろう。
凛の側を離れ、ドアノブを握った。
「……ナイル、ごめん。
エルヴィン団長も知ってるから、大丈夫。」
「は……知ってるって……」
「取り敢えず、
ここにリヴァイ兵長連れて来ても、
エルヴィン団長に半殺しにされることは
ないから……安心して。」
もう訳が分からないままだが、
今は急ぐ以外で
俺のやるべきことはないだろう。
混乱する頭を抱えたくなる衝動を抑えながら、
リヴァイの元へ走った。