第78章 転生でも、そうでなくても、
「ミケ、団長様がお呼びだが。
まさか休暇が被った凛と一緒
なんてことはねぇよな?」
リヴァイの明らかに不機嫌そうな声が
部屋の前から聞こえる。
ミケは面倒そうに立ち上がると、
部屋のドアを開けた。
「そのまさかだ。
かなりいい所だったんだが、
団長様の用事とやらは
休暇中の兵士を呼び出すほど急用か?」
「ほう。それなら急用だろうな。」
強い視線をぶつけ合う二人の間に、
思わず割って入る。
「ま、まぁまぁ。
取り敢えず二人とも
エルヴィンのところ行こうか。
私は自分の部屋に戻ってるから。」
「お前も呼ばれてる。
お楽しみのところ悪いが、一緒に来い。」
完全に機嫌を損ねているリヴァイに
腕を引かれ、廊下を歩き出した。