第74章 ●逆襲の時間
エルヴィンの荒い呼吸が耳に心地いい。
堪えきれず漏れ出す甘い吐息と嬌声が、
湧き上がってくる淫欲を
どんどん増幅させていく。
……完全に自分の性癖が露わになっている。
エルヴィンの耳元はまだ赤みを帯びたままで、
その表情を見てみたい気もするが、
このまま最後まで攻め続けたい感情にも
抗えそうにない。
「はぁっ……、凛。熱が、引きそうにない。
いつも君は、どうやってこの熱を、
発散させていたんだ……?」
「分かんないけど、
多分こんなことされ続けてたら、
ずっと引かないんじゃないかな。」
「……それは困る。」
「私は楽しいよ?」
私より呼吸が荒いエルヴィンを見ることなんて、
これが初めてだ。
もっと焦らして愉しみたい気持ちもあるけど、
もうこっちも結構な限界が迫っていることは、
さっきから小刻みに締まって来る
陰部の様子からも分かっていた。