第66章 ●顔は見えなくても、
「凛、後ろから突かれるの好き……?」
「んっ、…ぅん、すきっ……」
「……もう一回言って。」
「はぁっ……、好き、です……、」
言わされるがままに口を開くと、
モブリットの腰の動きは加速する。
「……俺に好きって、
言われてるみたいで、興奮した。」
またすぐに訪れそうになる絶頂感が
身体を震えさせ、
それを察したように、
腰を強く引き寄せられ、動きは止まる。
「まだ、いかせない。」
「ん、やぁっ…、いき、たいっ……!」
「もっと焦らしてからの方が気持ち良いだろう?」
正にその通りだと思う。
でも、もう脳が痺れて、
この行き場を失った快感を
発散したくて仕方なくなり、
腰に回されたモブリットの腕を思わず掴んだ。