第66章 ●顔は見えなくても、
久し振りだけど、相変わらずの
淫猥な手付きに絆されるのに、
時間はあまりかからない。
まだ胸すら触られていないのに、
少し呼吸が弾んできた。
「凛の肌、
気持ち良すぎて離れられなくなるね……」
「クセになる?」
「なる。」
あまりの速さの返答に、
つい笑ってしまうが、
胸の下を指先でスッと撫でられた瞬間、
笑い声は嬌声に変わった。
指先はそのまま胸元に移動し、
先端を避け、
卑猥な手付きのまま這い進む。
思わず身体がビクビク震え出すと、
それを察したかのように
優しく胸を揉みしだかれ、
艶っぽい声が口から漏れ出した。