第63章 ●身体に刻まれている快感
「エルヴィンっ、待って、」
「もう待てない。」
下着の上から陰部に唇の感触が奔る。
思わずエルヴィンの肩を掴み、
引き離そうとするが
すぐに唇の卑猥な動きに絆され、
抵抗する力は奪われた。
「もう湿ってる。
嫉妬しながらも感じられるのか?」
「……その前のキスから、だけどね。」
悪戯っぽく笑うエルヴィンの後頭部を
軽く押し、自分の方に近付ける。
吐息が陰部を掠め、
それだけで快感が込み上げた。
「エルヴィンも、
無理矢理させられるの、好きでしょ?」
「……さすが凛だな。その通りだよ。」
ニヤッと頬を緩める姿さえ興奮を誘う。
これみよがしに出された舌は、
下着越しの陰部をいやらしく這い回った。
「んっ、あぁ、んぅ……、」
足が震え、立っているのが辛い。
それでももっと
エルヴィンの愛撫を味わいたくて、
肩に縋りつきながら
唇と舌の感触を噛み締める。