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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第59章 もしもその時が来たとしたら





「……なるほど。
だからあの食事をした時も、
ジャンはあれだけ焦ってたんだな。」


「まぁ、そうだろうね。
嫌な予感がしてたんじゃない?」


「本当に君のテクニックには
驚かされてばかりだよ……」


「それ、褒めてる?」


「呆れてるし、もうやめて欲しいと思ってる。」


そりゃそうですね。と、心の中で返事をし、
困ったような表情を見せるモブリットから
一旦視線を逸らす。





「俺がジャンを疑ったのは、
訓練兵団の教官の中に知り合いがいて、
その知り合いに最近会った時、
訓練兵の悪い噂話を聞いたからなんだ。」


「え、ジャン、ナンパして
女の子ホテルに連れ込んでることバレたの?」


「いや、まだ確信は持てていないみたいだけど、
訓練兵の中に、
強姦紛いなことをしている奴がいる、
優等生ぶってる奴が一番怪しい、
みたいな話になってるみたいで。
疑われてはいる状態だな。」


「……ジャン、本当に優等生なんだ。」


「まぁ、エレンとよく揉め事は
起こしてるみたいだけどね。
成績としては今のところ結構優秀みたいだよ。」



モブリットに顔を覗き込まれ、
ふと視線を合わせた。

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