第51章 尋問は正直に
「リヴァイがそういう、
自分の手に負えない系の女性が
好みだったなんて意外だよ。
どちらかというと、
被虐思考で手玉に取りやすい女性の方が
好みなのかと。」
「お前もだろう。」
「俺は好みも何もなかったからな。
モブリットは正に
凛を好きになりそうな男だと思うが。」
「……そうですか?」
「「そうだな。」」
二人から同時に賛同され、
堪えきれず吹き出した。
「す、すいません……」
「いいよ。多分そこは笑うところだ。」
「今日は団長の機嫌が良くて助かったな。
これが昨日ならこうはいかねぇぞ。」
「……さすがに昨日のうちに
こんな話をする勇気はないです……」
素直に頭を下げる。
今日はもう、誤魔化すことも
嘘を吐くことも出来そうにない。